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「理学」って何?

スーパーに売っているササミは実は生きているって本当?

スーパーに売っているササミは実は生きているって本当?

 スーパーマーケットに売っている鶏肉のササミは、実は生きているって知っていましたか。売っているササミは、調理に使う時でも全く動きませんよね。もちろん、ササミの中の細胞も増えたり減ったりなど活動はしていません。でも、ササミを培養液に浸けると、なんと細胞が増え始め、活動を再開するのです。細胞が増え、動き始めるということは、細胞が生きているという証拠と考えることができます。“死んでいるのに、生きている!?”そう、細胞は動かなくても死んでいたわけではないんです。死んでいないからこそ、新鮮だし美味しい。しかし、これは医学的な視点から見ると、心拍停止の状態で死となる考え方とは大きく異なってしまいます。さあ、ここで分からなくなってしまいますよね。「生きているって、一体何なのでしょう?」。

 分子は、いくつかの原子が結合したもののことを指し、分子量とは原子量を足したもので、高分子は、分子量が大きい分子のことを指しています。私たちは、ササミの細胞内にある分子一つ一つ、人間の体を構成している60兆個の分子一つ一つを探索し、物質の働きを探る研究を通して「生きているとはどういうことなのか」、「生命とは何か」を絶えず考え続けているのです。

 皆さんも、ちょっとした不注意から紙などで手や指に傷を負ってしまったことってありますよね。でも、その傷口はあっという間に元の通りに治ってしまう。なぜ、人や動物は傷口を元に戻すことができて、植物はそれができないのでしょう…。本当に不思議ですね。このようなテーマを分子レベルでとことん探ることが理学・生物科学の中の「高分子機能学」なのです。

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