山口 佳三
 
 今年4月から理学研究院長・理学院長・理学部長の三職の兼任をおおせつかりました。
1月の選挙の直後に3つの教授会によって承認願いました。正直なところ,3つの教授会で受諾のあいさつを,どう切り分ければよいのかとまどいました。
学院・研究院構想に則ったこの体制は,岡田先生のもとで,その整備が行われました。3つの組織の構成員がずれているため,手続きとしては,どうしても複雑になりますが,代議員制を活用して,実際はあまり複雑でない運営をめざしたいと思います。
 理学研究院が発足して2年目ですが,幸いその運営体制については,岡田先生のご尽力で,現在のところ,懸案事項は特別に残されてはおりません。私の任期中の課題は,やはり北海道大学の法人化にあたっての対応であろうと考えています。今年は,法人化4年目に入り,法人化後,最初の中期目標・中期計画期間の後半が始まりました。本年最大の課題は,秋から本格化します「暫定評価」への対応であろうと思われます。これも,一般の教職員の手をあまり煩わせることなく対応できればと思っています。これから「評価」を乗り切り,つぎの中期目標・中期計画立案に向けての準備期間となります。大学として「法人化」を咀嚼する大事な局面となるでしょう。
 この3月までの3年間,私は北海道大学としての法人化対応を企画経営室の役員補佐として手伝わせて頂きました。その仕事を通して実感したことは,法人化された「大学」にあって,やはり最も大切なことは,どんな状況変化があっても,基礎科学等の基本的な学問の教育・研究が弛まず推進されることである,ということです。
 今後の2年間にあっても,教育研究のための競争的資金の獲得等,知恵を出し合って工夫しながら基礎科学の振興を諮る努力が試される局面が続くであろうと思われます。
 理学研究院にあっては,そのために構成員が知恵を出し合って,力を合わせ,より良い理学研究院へと発展するようご協力いただければ幸いです。