本研究院数学部門および21世紀COEプログラム「特異性から見た非線形構造の数学」は、財団法人札幌国際プラザ、北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット(CoSTEP)の協力のもと、標記公開講演会を8月28日(火)午後5時30分から理学部7号館講堂において開催しました。講師にはデービットヴォ―ガン(David Vogan) マサチューセッツ工科大学教授を迎え、“The character table for E₈, or how we wrote down a 453,060×453,060 matrix and found happiness”の演題で講演が行われました。講演では、コンピュータを駆使して現代数学の巨大パズルを解き、対称性の本質を捉える数学構造として19世紀末に発見されて以来、詳細は謎に包まれてきた248次元の例外型リー群E₈ の表現を解き明かした数学者チーム「アトラス」(The Atlas of Lie Groups and Representations Project)の活動と成果が一般向けに分かりやすく紹介されました。
英語による(市民を含めた)一般向け数学公開講演会という意欲的な企画に、夏休み中にもかかわらず、83名もの研究者・学生・市民が講演会に参加し、世界トップレベルの研究者によるユーモアを交えた講演に熱心に聞き入っていました。
なお、8月27日(月)から31日(金)の間、ヴォーガン教授による連続講義をコアとしたサマースクール “Sapporo Lectures on Representations in Lie Theory ‐ An introduction and the beyond”が理学部4号館508研究交流室において開催されました。
若手研究者や大学院生を主な対象としたこのサマースクールには、国内のみならず中国、シンガポールなどのアジア諸国からも参加者があり、一週間にわたり熱のこもった連続講演と討論が行われました。

以上の取り組みについての詳細は下記のホームページをご覧ください。
http://coe.math.sci.hokudai.ac.jp/sympo/070828/index.html
http://coe.math.sci.hokudai.ac.jp/sympo/070827/index.html