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山下正兼研究室と栽培水産試験場との共同研究が北海道新聞に紹介されました

北海道はホタテの養殖で有名です。海中に浮遊する約0.3ミリのホタテ幼生を採集して稚貝に育て、それを筏につるしたり海にまいたりして、さらに大きく育てるのがホタテ養殖です。海洋におけるホタテ幼生の数や大きさを調査することがホタテ養殖の最初のステップなのですが、これが大変な作業で、これまでは様々な貝類幼生やプランクトンなどが交じった約35トンの海水サンプルを採取し、少量ずつ投影機で拡大して形の違いでホタテ貝を判別していました。従って、この調査は経験豊富な専門家だけが実施可能で、作業自体も2-3日かかっていました。
山下研(生殖発生生物学第1a研究室)では室蘭にある道立栽培水産試験場と共同研究を実施し、免疫組織化学法を用いてホタテの幼生だけを染色する技術を開発しました。この方法を用いると、抗体染色で色がついた貝だけを数えればよいため、専門家でなくても誰でも簡単に選別作業ができます。また、作業日数も1日ほどですむようになりました。この新技術の開発により、北海道の主要な基盤産業の一つであるホタテ漁業の効率化が進むと期待されます。
理学部生物科学科(生物学)の研究は基礎科学が基本ですが、この例のように、人々の生活に直結する新技術の開発にも関わることがあります。
この研究は、北海道新聞2010年8月14日付において紹介されました。

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