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シダゲノム、世界で初めて解読に成功

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 シダ植物のゲノムが世界で初めて解読されました。
 陸上植物は大きくコケ植物、シダ植物、裸子植物、被子植物の4群から構成されています。これまでコケ植物からはヒメツリガネゴケ、被子植物からはシロイヌナズナやイネ、ポプラ等のゲノムが解読されてきました。しかしシダ植物は一般にゲノムサイズが非常に大きくそのゲノム情報は謎に包まれ、陸上植物がどのように進化してきたのかはよくわかっていませんでした。
 今回シダ植物の中でも極めてゲノムサイズの小さいイヌカタヒバ(Selaginella moellendorffii)を見出すことで、世界で初めてシダ植物のゲノム情報が明らかにされました。この結果は5月5日、科学雑誌Scienceのオンライン版にて「The Selaginella Genome Identifies Genetic Changes Associated with the Evolution of Vascular Plants」として発表されました。 
 イヌカタヒバは約22,000個の遺伝子を持ち、陸上植物は、これまで考えられてきた以上にそれぞれの植物群が特有の遺伝子セットを進化させ、形態形成やさまざまな環境に適応してきたと考えられることがわかりました。このように陸上植物には多様な遺伝情報が含まれており、今後これらの有効利用にますます期待が集まります。
 このプロジェクトは、パデュー大学(アメリカ)のJo Ann Banks教授を筆頭に、日本からは西山智明助教(金沢大学)、長谷部光泰教授(基礎生物学研究所)を中心に、国内外10カ国からなる国際共同研究によりすすめられました。本学からは、理学部の藤田知道准教授、丸山剛史君、外岡遼君が、また水産学部からは三上浩司准教授がゲノムの情報解析を行い研究を推進いたしました。
 日本語による詳しい紹介記事は、こちらからダウンロード(280KB)していただけます。また英語の記事(108KB)はこちらよりご覧頂けます。

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