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原形質連絡を介した植物の細胞間コミュニケーションの研究が2つの賞を受賞!

当学科、形態機能学講座(植物進化発生制御研究室 藤田知道)で行われている【原形質連絡を介した植物の細胞間コミュニケーションの研究】が、国際学術誌Journal of Plant Researchの2014年度のBest Paper賞の受賞論文に輝きました(選考結果)。またこの成果をさらに発展させた研究発表が、フランスで開催されましたEMBO workshop(Intercellular communication in plant development and disease)のBest Poster Awardに選ばれました(同研究室修了の北川宗典博士(現、理化学研究所基礎科学特別研究員)が筆頭著者としてポスター発表いたしました)。

植物は動物とは異なり神経系を持ちません。そのような植物の細胞間コミュニケーションはどのように行われているのか、細胞間コミュニケーションの様子やその制御のメカニズムには、まだ多くの謎が残されています。

北川博士は、細胞が露出しているヒメツリガネゴケの原糸体は、細胞間コミュニケーションの研究がしやすいに違いないと考え、光変換型の蛍光タンパク質、生細胞タイムラプスイメージング、定量解析を組合せることで、原形質連絡を介した高分子の細胞間移動の可視化に成功しました。

Best Paper賞を授与された論文(M. Kitagawa, T. Fujita: Quantitative imaging of directional transport through plasmodesmata in moss protonemata via single-cell photoconversion of Dendra2. Journal of Plant Research, 126:577–585.(日本語要旨英語原著論文))では細胞間コミュニケーションを生きたまま細胞レベルで観察できる実験系の確立とそれにより得られた基部側から先端側へと指向性のある分子の移動を見出したことを報告しています。

日本植物学会が発行するJournal of Plant Research誌は「ここ100年で最も影響力のあった生物・医学雑誌トップ100」 に選ばれるなど歴史ある質の高い国際誌です。

またEMBO workshopは細胞間コミュニケーションや原形質連絡の研究者が集う4年に1度の重要なミーティングでの受賞となります。

今後はこのような研究が手掛かりの1つとなり、植物の細胞間コミュニケーションのしくみがさらに明らかとなり、動物との違いや共通点などの理解がすすむことが期待されます。

 

日本植物学会Best Paper賞の授賞式にて。

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Best Poster Awardを手に。

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