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トマト果実の成熟に関わる鍵酵素群のプロテオーム解析

形態機能学系の山口淳二研究室のメンバーが中心となって実施した、トマト果実におけるプロテオーム解析に関する論文が発表されました。以下、山口研究室の皆様による解説です。

 

私達はこれまでシロイヌナズナを用いて植物の栄養応答制御因子の機能解析を行ってきましたが、今回はこれまでの成果をモデル作物種のトマト果実を用いた解析に発展させました。具体的には、糖やアミノ酸代謝系を初めとする多くの代謝酵素群の活性制御に関与する多機能因子14-3-3タンパク質の標的因子をプロテオミクス解析で網羅的に同定しています。

本研究で用いた高感度プロテオーム解析手法により、これまで不明であったトマト果実における代謝酵素群の翻訳後制御に関する網羅的な情報が得られました。その結果、多数の酵素がリン酸化修飾とそれに伴う14-3-3タンパク質との相互作用による機能制御を受けることが明らかになりました。

本研究成果により、トマト果実の収量および栄養成分を最適化するための新たな技術基盤の創出につながることが期待されます。

Lu トマト

なお本研究は、当研究室に加えて筑波大、立命館大、マックスプランク研究所(ドイツ)の共同研究者らと取組んだ成果です。また、本研究成果の発表は、北海道大学 大学力強化推進本部が実施する「平成27年度 若手研究者向け論文校閲費支援事業」のサポートを受けて進められました。

発表論文: Lu YϮ, Yasuda SϮ, (Ϯequal contribution) Li X, Fukao Y, Tohge T, Fernie AR, Matsukura C, Ezura H, Sato T* (*corresponding author) and Yamaguchi J (2016) Characterization of ubiquitin ligase SlATL31 and proteomic analysis of 14-3-3 targets in tomato fruit tissue (Solanum lycopersicum L.). Journal of Proteomics 143: 254-264. (http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1874391916301385

 

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