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堀口研究室の論文がThe Tyge Christensen Prizeを受賞しました

堀口健雄教授の研究室において、2015年に国際藻類学会誌(Phycologia)に発表した論文がその年のBest paperに選ばれ、このたびTyge Christensen Prize 2015を受賞しました。第1著者は堀口研究室の博士課程修了生で現・国立遺伝学研究所博士研究員の大沼亮博士であり、第2著者は同じく堀口研究室の修士課程修了生で現・仙台市立仙台高等学校教諭の渡邊邦彦さんです。

この論文は、砂地性渦鞭毛藻類の新属・新種Pellucidodinium psammophilumおよび新種Nusuttodinium desymbiontumを記載したものです。2種類とも「盗葉緑体」(自身の葉緑体は持たず、他の藻類の葉緑体を盗んで一次的に利用する)という興味深い現象を示すNusuttodinium属に近縁で、PellucidodiniumNusuttodiniumが盗葉緑体を獲得する前の中間的進化段階生物であることや、N. desymbiontumは系統的にはNusuttodinium属のメンバーであるものの二次的に盗葉緑体現象を失った従属栄養種であることをつきとめました。

審査員評によると、現代の藻類分類学研究の良きモデルとすべき内容の論文になっている点が高く評価されたとのことです。なお同賞の受賞は堀口研では,2010年の受賞(/bio/2010/08/the_tyge_christensen_prize/)に続き2回目の快挙となりました。

%e5%a4%a7%e6%b2%bc%e4%ba%aemodプランクトン採集中の第一著者・大沼亮博士

受賞論文: Ryo Onuma, Kunihiko Watanabe and Takeo Horiguchi (2015) Pellucidodinium psammophilum gen. & sp. nov. and Nusuttodinium desymbiontum sp. nov. (Dinophyceae), two novel heterotrophs closely related to kleptochloroplastidic dinoflagellates. Phycologia 54(2), 192-209. (http://www.phycologia.org/doi/abs/10.2216/14-103.1)

 

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