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高木研究室の学生さんが日本鳥学会でポスター賞を受賞

多様性生物学系(高木研究室)の青木大輔さんが平成30年9月14日~17日に開催された日本鳥学会2018年度大会(新潟大学)において、2018年度日本鳥学会ポスター賞を受賞しました。

発表タイトルは「絶滅した自然集団DNA から生物が新しい集団形成を可能にする条件を探る」です。

以下、高木先生と青木さんによる解説です。

本研究は海洋島に新規に個体群を確立した履歴の判明しているモズに関する研究です。1997年から現在にいたる20年間に集められたモズLanius bucephalus約500個体の血液サンプルを用いて解析を行いました。

本研究では、海洋島に移住後、絶滅した小笠原諸島の父島のモズと存続している南大東島のモズのDNAによる集団遺伝的研究を行いました。核のマイクロサテライトマーカーを用いて解析・比較し、絶滅と生き残りを分けた遺伝的要因を探索しました。その結果、集団を維持するために回避しなければいけないと考えられてきた遺伝的要因(遺伝的交流、ボトルネック、近交弱勢)が絶滅と存続を分けたことが明らかになりました。これは野外の鳥類集団における初めて成果です。

遠く離れた海洋島におけるモズに関するこの研究は、鳥類をはじめとする脊椎動物が少数個体から始まる個体群創設期の遺伝的様相を捉えたものであり、種分化に関する研究に貢献すると考えています。

 

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