地震・火山

地球表層のプレート運動や、それに伴って引き起こされる地震や火山噴火は、我々が直接見ることのできない地球内部の活動に起因している。機器による観測、コンピュータによるデータ解析や理論計算、地質調査や化学分析を通じ、地球内部の様子とその歴史を解き明かしていく。

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樽前山山頂の通称「A火口」で,高温の火山ガス噴気(約600度)を採取しているところ。噴気は高濃度の亜硫酸ガスを多量に含んでいるため、防毒マスクを着用して作業をしています。

sv_07.jpg2008年中国四川省の地震(M7.9)によって生じた地殻変動を、日本の衛星「だいち」の合成開口レーダーで捉えた。赤色は衛星から遠ざかる方向(ほぼ東向き及び/或は下向き)へ、青色は近づく方向(ほぼ西向き及び/或は上向き)への地表変位を表す。この地震では長さ300kmを越える地表断層が形成され、断層の北側と南側で、ほぼ反対向きの地殻変動が起きた。詳しくみると、北東側に比べて、震源に近い南西側では、より複雑な断層運動が生じたことも分かる。

sv_06.jpg日本列島の直下,深さ100kmでのS波速度異常の分布.S波の伝わる速さが,平均値よりも速い場所は青で,遅い場所は赤で示されている.東日本の大規模な高速異常(濃い青)は,年齢の古い太平洋プレートの沈み込みを示し,九州から沖縄に見える高速異常(薄い青)は,比較的若いフィリピン海プレートの沈み込みを示している.世界中で発生する地震を,日本列島の高密度な地震観測網を用いて解析する事により,地球深部の詳細な状態を調べることができる.

sv_05.jpg北海道周辺の震源分布.赤は地表付近の浅い地震を示し,緑 - 青系の色になるほど,深い地震を示している.北海道の下には,太平洋プレートが沈み込んでおり,その上面に沿って地下深部での地震が起こりやすい.また,プレート運動に伴い,北海道の内部や周辺域では歪みが蓄積し,浅い地震が頻発する.北海道には多くの活火山もあり,規模の小さな火山性地震も観測されている.

 

sv_04.jpg雌阿寒岳は道東の活火山で,最近は2008年11月にごく小さな噴火を起こしている.写真は上空から見たポンマチネシリ火口で,画面奥に見えるのが赤沼,手前に見えるのが青沼である.