北海道大学 大学院理学院

理学院について

理学院長からのメッセージ

理学院長の画像 大学院理学院長
網塚 浩

21世紀になって、自然科学の深化と多様化は加速度を増しつつあります。グローバル化と「知」の大競争時代にあって、先端科学を担う人材の育成が学問的にも、社会的にも求められています。このような状況に対応すべく、平成18年(2006年)に大学院理学研究科は改組され、教員が所属する理学研究院と大学院教育組織である理学院に分けられました。理学院は、数学(数学)・物性物理学(量子機能物理学、凝縮系物理学)・宇宙理学(素粒子・原子核・宇宙物理学、宇宙惑星科学)・自然史科学(地球惑星ダイナミクス、地球惑星システム科学、多様性生物学、科学コミュニケーション、地震学火山学)の4専攻(10講座)から構成されており、自然科学の中でもより基礎的・純理学的側面に重点を置いた大学院教育を行っています。本学院の恵まれた研究教育環境のもとで、経験豊かで優れた180名以上の教員が理学院生の勉学をしっかりサポートしています。

学問や科学技術の進歩によって、いろいろな空間に人類の手が届くようになってきました。素粒子の世界から広大な宇宙空間、深海から地球や惑星の地下深部、そして、数学が扱う抽象的な空間。理学院では、このような多様な空間に潜む謎や数理を解き明かし(原理・法則・真理の発見)、自然界の森羅万象に関する知識を豊かにし(知識の創造)、社会に広め(知識の発信)、人類社会の進歩にしっかりと貢献できる付加価値の高い人材育成を目指しています。それぞれの専攻において専門知識を深めることはもちろん、双方向性少人数教育やアクティブラーニングを重視しており、理学院生が自ら能動的に学ぶ力を強化しています。また、科学コミュニケーション関連科目を設け、理学院生が学ぶべき共通科目に位置づけています。これにより、社会との関わりをしっかりと意識した理学教育を推進しています。

一方、世界の時間的距離が短縮し、情報伝達速度がインターネットによって飛躍的に高まりました。人類社会はグローバル化の一途をたどっています。このような状況に対応するため、理学院では教育の国際化・グローバル化を積極的に進めています。本部局の国際化支援室が主催するサイエンス&テクノロジートーク、理学国際ラウンジ、国際交流パーティーを理学院生に開放しています。また、本学の教育国際化事業であるサマーインスティチュート(世界各地から招へいした第一線の外国人教員・研究者による授業)や留学プログラムも活用しながら、理学院生の国際化を推進しています。

”理学”は科学技術の進歩と自然観の形成に重要な役割を果たしています。人類社会が求める技術革新や新しい価値の創造にしっかりと貢献できる学問分野です。本学院では、社会との関わりを意識した理学教育と国際化プログラムを基軸にして、専門性と国際性を身につけた多様な場で活躍できる理学人材、世界規模で多様な課題を発見・解決できる汎用的な能力を備えた理学人材の育成を目指しています。

平成29年4月 北海道大学大学院理学院長 網塚 浩