薄片とは

「薄片」とは、試料とスライドガラスを接着し、試料を均一な30μmの厚さ(新聞紙1枚の約3分の1の厚さ)に薄く擦り減らしたものです。 完成した薄片を偏光顕微鏡とよばれる2枚の偏光板を用いた顕微鏡で透過観察することにより、岩石の場合は鉱物の種類や量比、結晶構造などを調べることで、地球科学解明の重要な手掛かりを見つけることができます。 また地球科学だけに限らず、隕石や化石、生物などの宇宙物質や生体試料にも応用され、研究の発展に多くの貢献をもたらしています。

近年では、分析方法の発展や装置の開発に伴い、試料表面に傷を残さず研磨(鏡面研磨)する技術や様々な試料調製技術が必要となってきています。

薄片顕微鏡写真