取り組んでいる研究課題

北海道気象予測技術開発分野(北海道気象技術センター)は、気候変動の影響を強く受け激甚化する北海道の気象予測のため、理学から工学まで多岐にわたる分野の最先端の知見を結集した技術開発(研究)と、そのような学際的な人材育成(教育)を行うために2019年4月に新しく設置された分野です。 2016年の台風被害に象徴されるように、北海道においてこれまで経験したことのない気象による災害リスクは大きくなっています。このような背景を鑑み、本寄附分野では、激甚化する北海道の気象に対応するための基盤技術の開発に地球惑星ダイナミクス分野・気象学研究室等の研究者と連携して取り組んでいます。具体的な研究教育内容は下記の通りです。

  • 激甚化する北海道の極端気象が河川や交通に与えるリスクに着目した、現業対応までを考慮した気象災害予測技術の開発
  • 集中豪雨・融雪による突発的な河川氾濫に対する機動的な対応のため、数日先の短時間強雨ポテンシャルを評価するなど、予報データに対する新たな解析スキームの開発
  • 民間委託が進む地方空港での安全な管制のため、気象・乱流の詳細計算に基づく局所的即時的で冗長性をもったリスク対応スキームの開発

    これらの研究によって開発された技術と、研究・開発の実施に必要な気象学的な知見は、北海道における地域社会に広く共有されるべきものです。そのような社会的要請に応えるべく、修士課程・博士後期課程の社会人学生を積極的に受け入れを行っております。興味のある方はメンバーに問い合わせください。


    寄附分野設立記念講演会(2019年8月23日)

    当分野の設立を記念した記念講演会が2019年8月23日ホテルマイステイズ札幌アスペンにて開催されます。講演会では当分野に所属する3名の教員が北海道気象予測技術分野での取り組みや、研究、研究基盤の整備状況などについて講演を行います。講演後には情報交換会も開催されます。なお、この講演会は環境再生保全機構環境研究総合推進費 2-1905のアウトリーチ活動の一環としておこなわれ、これらの研究についての紹介も行われる予定です。また本講演会は土木学会の継続教育(CPD)制度の対象となります。参加をご希望される方はフライヤーをご覧いただき、FAXまたは電子メールで申し込みをお願いいたします。
    プログラム(フライヤー) 、 発表資料(資料の公開は終了しました)


    オンラインシンポジウム(2022年2月18日)

    この3年間で得られた当分野の成果を発表し、総合討論をするシンポジウムが2022年2月18日がオンラインにて開催されます。本講演会は土木学会の継続教育(CPD)制度の対象となります。またなお、この講演会は環境再生保全機構環境研究総合推進費 2-1905のアウトリーチ活動の一環としておこなわれます。参加をご希望される方はフライヤーをご覧いただき、FAXまたは電子メールで申し込みをお願いいたします。
    プログラム(フライヤー) 、 発表資料(準備中)