センターの概要

概要

本センターは、全国の関連研究機関と連携しながら「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第2次)」(平成31年度~令和5年度)を推進する観測研究拠点となっています。また、次世代を担う人材養成のため、地震学火山学講座として理学院自然史科学専攻の大学院教育にも参画しているほか、理学部地球惑星科学科の学部専門科目や全学教育科目も担当しています。多くの学部4年生・大学院修士・博士課程の学生が本センターで研究活動に取り組んでいます。

沿革

北海道大学大学院理学研究院附属地震火山研究観測センターは、北海道大学理学部に設置されていた浦河地震観測所(1966年度設置)、えりも地殻変動観測所(1970年度設置)、札幌地震観測所(1972年度設置)、地震予知観測地域センター(1976年度設置)、有珠火山観測所(1977年度設置)、海底地震観測施設(1979年度設置)の諸施設を統合し、新しい分野も加えて1998年4月に発足しました。

構成

本センターは主に以下の4研究分野から構成されています。
(分野名をクリックすると各分野のwebページに移動します。)

地震観測研究分野
地震波形や地殻変動、津波の観測とデータ解析により、北海道周辺域で発生する大地震や被害地震の発生メカニズムを解明する研究を実施。

海底地震・津波研究分野
深海底下の地殻・上部マントルでの固体地球物理学的現象を解明するため、日本海溝・千島海溝周辺の地下構造探査・地震観測・津波調査を行う。

火山活動研究分野
国内外の火山で研究を行い、火山噴火のメカニズムや噴火予知の研究を実施。また、次世代の地球科学を担う新しい観測手法の開発に取り組む。

地下構造研究分野
地震や火山の場である地下構造について、地震は・電磁波を透過させることで調査する研究を行う.また,活動予測の研究も推進している。

これら4研究分野に加えて、本センターの研究を技術面から支える観測技術部があります。また、2006年4月には、本センターが保有する研究観測成果を地域防災に役立てることを目的に、センター内に地震火山地域防災情報支援室を設置し、地域貢献を目指した普及啓発活動にも積極的に取り組んでいます。