卒業後の進路

学部卒業生はほとんどが大学院修士課程に進学しています。大学院修士課程終了後は就職する割合が高くなり、就職先は公務員、教員のほか、民間会社など様々です。大学院博士課程修了後は研究者として大学等研究機関に就職しています。

過去の主な進学先及び就職先

学部卒業生 北海道大学大学院MC、東京大学地震研究所MC
気象庁、㈱コガネイ
修士課程修了生 北海道大学大学院DC、東北大学大学院DC
気象庁、札幌市消防局、上富良野高校、別海高校、東京証券取引所、出光興産、NTTデータMSE、損保ジャパン、TIS㈱、JALインフォテック㈱、㈱岩崎、㈱コガネイ、明治安田システムテクノロジー㈱、グリコ乳業㈱、三井石油開発㈱、㈱JSOL、㈱日立システムアンドサービス
博士課程修了生 北海道大学地震火山センター非常勤研究員、東京大学地震研究所研究員、宇宙開発機構研究員、室蘭工業大学非常勤講師、防災科学技術研究所特別技術員

 

OB and OG Voice

OB&OG VOICE

高雄 文仁さん

卒業論文や論文発表などを通して、
社会人に不可欠なスキルが学べるはずです。

高雄 文仁さん

(株)コガネイ勤務。2006年北海道大学・地球物理学科卒業。 当時は地震火山研究観測センター・火山活動研究分野に在籍。 火山の授業でグループを組んだ4人の仲間とは、現在もよく温泉旅行に出かけるそう。兵庫県立神戸高校出身。

大学時代には物理を専攻していましたが、現在は法務系の業務を担当する一方、人事では採用業務全般、庶務では社会保険・税務関連の手続きから蛍光灯の交換 まで、幅広い仕事に携わっています。在学中は「現象があるかないか」の視点で物事を見ていましたが、法律関連は「~だと思われる」という抽象的な結論に至 ることがほとんどで、戸惑いを感じることも多いです。
私には、「小中学校から高校までは知識を学ぶところ」、「大学はスキルを学ぶところ」という持論があります。高校までは、いまある世界の全体像を把握する ために、ひたすら知識を蓄える。そして大学では、いままで蓄えた知識をいかに繋げるかを考え、総合的な理解を深めていく場所だと思うのです。私は卒業論文 を書き上げる過程で、大島先生に「概要→問題→考察→結論」という論文の構造を、徹底的に指導していただきました。この流れを身につけたことは現在、業務 報告を行う上で非常に役立っています。また、授業のレポートや論文を発表する講義で学んだ「人に伝えるスキル」は、就活の面接の際に、非常に役立ちまし た。研究室でのプレゼン・論文紹介を通していかに相手に分かりやすく、簡潔に伝えるかを学びましたが、こうしたスキルは社会人になっても不可欠なものです から、研究室の中で磨きをかけておくと良いと思います。
私が地震学火山学講座を受講して良かったと思う理由に、フィールドワークを経験できたことがあります。噴煙を上げ、不気味な音のする有珠山の火口原を歩く と、大地のエネルギーを否応なく感じました。現象としては存在しても、いまだに未解明なことが多々あるのが、地球物理学です。間近(というより火口内)で の火山観測は、高校の授業では決して行わないでしょう。そんなワクワク感が溢れる火山・地震という現象を、あらゆるツールを使って解明していくこの学問 に、ぜひトライしてみてほしいですね。

 

吉田 友香

学生時代の出会いは人生の大きな財産
直感と行動力で、楽しく充実した研究生活を!

吉田 友香さん

気象庁勤務。2007年、北海道大学大学院理学院・自然史科学専攻 修士課程修了。当時は地震火山研究観測センター・火山活動研究分野に在籍。栃木県立宇都宮女子高校出身。

現在は、気象庁の「地震火山部」というところで仕事をしています。大きい地震が起きた時や、津波が予想される場合に報道発表資料作成などの緊急対応をします。
自然現象はいつどこで起きるか分からないので、気象庁は24時間365日監視をしています。もし休みの日でも、職場の携帯電話が鳴ると駆けつけなければいけません。また、地震・津波についての正しい知識を広めるための普及啓発もしており、地震・津波に関わる幅広い仕事をしています。

学生のときは、指導教官が有珠火山観測所に駐在していたこともあり、ことあるごとに有珠山へ行っていました。夏休みには約1ヵ月、有珠山付近に滞在したこともありました。洞爺湖付近はフルーツの宝庫で、フィールドワークのかたわらスイカやメロンを堪能しました。
有珠山以外にも、道内の火山や浅間山、阿蘇山、桜島といった全国の火山に行き、他大学の先輩たちと知り合う機会もありました。指導教官からはフィールドワークのいろはから物事の考え方まで教えていただき、研究室の先生方にもいろいろとフォローしていただき、充実したセンター生活を送ることができました。有珠山に滞在していた時に出会った人を含め、学生生活で知り合えた人たちは自分にとって大きな財産だと思っています。

これから分野を選ぼうとしているみなさん、やりたいことを優先するのもよいのですが、「この人について行ったらおもしろそうだな」という直感で選ぶのも一つの方法だと思います。みなさんに素敵な出会いと研究生活が訪れることを祈っています。

 

眞城 亮成さん

フィールドワークと室内の研究と
両方を幅広くできたことが大きな経験に

眞城 亮成さん

NTT東日本勤務。2013年、北海道大学大学院理学院・自然史科学専攻修士課程修了。当時は地震火山研究観測センター・地震観測研究分野に在籍。学生時代の研究テーマは、ひずみ計を用いたモーメントマグニチュードの即時推定。学生時代から社交ダンスを続けています。札幌旭丘高校出身。

現在勤めているNTT東日本は、2011年の東日本大震災の際、生活を支える企業としての迅速な復旧活動や全社一丸となって取り組む姿勢に共感していました。就職活動ではいろいろな企業に行きましたが、やっぱり自分もここで社会に貢献できる人間になりたいと思い、就職を決めました。今の業務はおもに電柱や電話線の保守・管理で、工事の計画立案や工事会社への指示、お客様への対応などを行っています。
仕事でプレゼンテーションをする機会が多く、学生時代に学会発表や研究発表を経験し、そのプロセスを知っていることが、内容は違っていても非常に役立っていると感じます。自分の考えをわかりやすく人に伝えることは、どんな仕事にも共通して必要だと思います。

学生のとき地震火山研究観測センターに興味をもったのは、説明会を聞いてからです。室内の研究だけでなく、野外観測ができる環境が備わっていて面白そうだと思いました。実際、道内外で地震が起きた際に観測計を持ってデータを取りに行き、2011年の震災では盛岡や秋田でも観測を行い、とても大きな経験となりました。ロシア、カムチャツカの国際学会と野外実習に参加できたことも印象に残っています。
自分が興味をもったフィールドワークと、パソコンなどを使った研究の両方を幅広く実現できることが、当センターのいちばんの魅力だと思います。先生やスタッフ方々のサポート体制も本当に充実しています。これからは大学で学んだ経験を生かし、少しでも早く現場業務を確実に遂行する会社の戦力となり、社会に貢献することが目標です。