ツツイカ目 スルメイカ

スルメイカ(Todarodes pacificus)
   体長20から25cm。亜熱帯で生まれるといわれ、大人になると三陸や北海道、日本海側の食物の多い寒冷な地域に集まる。その名のとおり食用として重要なイカである。前方に小さな口球神経節と足神経節があり、その後方に大きな脳が続く。脳は巨大な眼と視神経で繋がっている。後方には外套(とう)神経と内蔵神経が延びる。外套(とう)神経は外套神経節に達し、そこから一本の巨大神経細胞(巨大軸索)が延びる。この軸索は動物界最大の太さを誇る。ホジキンとハックスレーはこの巨大軸索を用いて神経細胞の働きの基礎を明らかし、その功績によりノーベル賞を受賞した。

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