大腸菌などの通常の細菌とは異なり、0℃でも生育可能で、最もよく生育する温度が15℃以下、生育の上限温度が20℃以下である細菌を好冷性細菌(好冷菌)と呼びます。わたしたちの研究室では、主要な研究材料として厳冬期の網走沿岸の海水より分離された好冷菌の一種(Colwellia maris)を用いています。(高田泰弘)