系統保存

系統保存

当センターでは、実験用齧歯類(マウス・ラット・ハムスター類)を系統保存している。King1909年から近郊系が始められ現在280代で世界で一番近郊系が進んでいるWKAHラットや当センターで発見・樹立され、肝炎・肝癌・ヒトWilson病のモデル動物になっているLECラットをはじめ25系統を保存している。

マウス 11系統

系統名   特性
BALB/cHok アルビノ、乳癌の発生は低いが腫瘍因子の導入により高発、体重比でみた場合の網内系器官が大きい、放射線高感受性、心臓に石灰沈着が発生、老齢で 動脈硬化多発
BLAB/cAn/Hok アルビノ、BALB/cと同じ系統だが1935年 Andervont に飼育されAnが付け加えられた、放射線高感受性
CBA/Hok 野生色、比較的高率に乳癌や肝癌が発生する、放射線感受性、第3臼歯欠損18%
CBA/H-T6Hok   野生色、第14、15 染色体の相互転座T(14;15)6Ca に関し小型のマーカー染色体(T6)を持つためキメラ 実験などに用いられる
C3H/Hok 野生色、経産個体で乳癌の発生率が高い
C57BL/6Hok 黒色、アルコール嗜好性が高く、幼児に脱毛が多い
DDD/Hok   アルビノ、dd系を起源とする、乳癌ウイルスを持つ フレンドウイルス感受性、経産で死亡胎児多い
LT/Sv 白色の毛の先端のみ色素があるため全体が銀色に見え、卵巣性奇形腫を多発する
SJL/Hok   アルビノ、多産系で繁殖良好、放射線低感受性
C57-CB CBA-hairlessをC57BL/6系に20代戻し交配し育成したコンジェニック系統
BA-CB CBA-hairlessをC57BL/c系に20代戻し交配し育成したコンジェニック系統

ラット 14系統

系統名   特性
ACI/Hok AxC9935 Irishとして発表していたもの、野生色、Irishと呼ばれる毛色の斑点有り、胎児死亡率11%、腎臓欠損症10%(Shoji,1977)
ACI(s) ACIに比べ白斑部分が広い
ALB/Hok 淡褐色、乳汁分泌不足の個体が出現、膣感染多く門歯異常突出の個体が生じる
BN/fMai/Hok チョコレート色,毛色遺伝子のテスター
BN/t1    染色体転座型、3p-/3p-、11p+/11p+
BN/t2 染色体転座型、3/3、11p+/11p+
KYN Kyoto-notched又はKYOと発表していたもの、notchedと呼ばれる特有の斑紋を有する、ほとんど白色だがアルビノでないため目は黒い
LEA クローズドコロニーのLong-Evans系より野生色同志を交配することにより育成
LEC 当センターで発見し樹立した、肝炎・肝癌・ヒトWilson病のモデル動物。生後約13週頃より肝炎となり肝炎を発症する
LEJ 黒色、頭巾斑有り、大型、発癌試験・栄養試験などに広く用いられる
NIG-III/Hok 三島市で捕獲された野生ラットと、Castle黒色ラットの 交配により1956年より育成
SDJ   Sprague-Dawleyとして発表していたもの、アルビノ繁殖力良く、栄養試験・発癌試験・排卵試験などに用いられる、性腺刺激ホルモン感受性、高インスリン免疫応答系
TO   アルビノ、大型で吉田肉腫の移植率高い、臓器移植免疫実験によく用いられる、高インスリン免疫応答系、RT1の研究に有用
WKAH アルビノ、King1909年から近郊系が始められた。現在280代で世界で一番近郊系が進んでいる