2017年7月1日に発生した胆振地方中東部の地震について(M5.1)(Ver.2017/7/7)


2017年7月1日23時45分頃、胆振地方中東部安平町付近でM5.1の 地震が発生しました。この付近の西側には、石狩東縁断層帯があり、内閣府の地震本部地震調査委員会の長期評価では、断層帯主部でM7.9南部でM7.7の地震の発生が想定されています。以下の図は、7月1日から3日までの震源分布と防災科学技術研究所のF-netのCMT階を示しています。×印はこの震源に使用した地震観測点です。緊急震源ですので、今後変わる可能性があるので注意してください。



下の図は、深さ20-35kmの震源分布で、F-netの一節面の方向のN20Wに傾けてあります。この図から、余震分布は、西落ちでメカニズム解の高角の節面と調和的です。石狩東縁断層帯は、東落ちで、なおかつ、この付近では、深さ10km付近より浅い位置にあるので、今回発生した地震は、それよりも深部(深さ27km付近)で発生したようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016年6月16日に発生した函館市南茅部付近の地震(MJMA5.3)と余震活動(北大地球物理学研究報告)