研究紹介



 ■ 活火山の噴火メカニズムおよびマグマ供給系に関する研究

 ■ 活火山の中〜長期噴火予測手法の開発と火山防災

 ■ 大規模カルデラ火山のマグマの成因・マグマ系・噴火メカニズムに関する研究

 ■ 噴火現象の素過程に関する実験的研究

 ■ 火山およびマグマの時空変化と関連テクトニクスに関する研究

 ■ マグマの生成・分化プロセスに関する研究

 ■ 地球内部の物質大循環についての研究




私たちのグループでは、「火山」・「マグマ」・「噴火」をキーワードとした様々な自然現象を対象に研究を行っています。それぞれのテーマにおいて、私たちの研究はまず、火山を詳細に観察し、試料を丁寧に採取することから始まります。そして採取した試料を偏光顕微鏡や電子顕微鏡で詳しく観察したり、岩石や鉱物の化学成分(主要元素・微量元素・揮発性元素・放射性同位体)を高い精度で測定したりします。私たちは、このような地質調査・試料の観察・化学分析といった、自然を正しく記述する作業、およびそれらによって得られた情報(1次データ)を非常に大切にしており、私たちのすべての研究の基盤となっています。

次に、観察事実である1次データの解析を行い、さらに目的に応じてマグマの状態やプロセスについて、室内の実験装置で再現したり、数値計算に基づいて解析を行ったりします。これらの作業を通して、研究対象とする現象はどのようなプロセスを経て進行したのか、そのプロセスはどのような素過程に支配されていたのか、などについて検討し、現象についての仮説(モデル)の構築と検証を行います。このような「観察事実に基づくモデルの検証」と「検証作業に基づくモデルのbrush up」のフィードバックを繰り返し行うことによってモデルの信頼性を高め、現象についての実証的な理解を図ります。


 





本研究グループ(地球惑星システム科学講座・1G)では、火山やマグマに興味があり、主に火山噴出物の解析に基づいて、上記のテーマやそれに関連する現象を、自らの手で解き明かしてみたいという学生を募集しています。フィールド調査や化学分析、室内実験など、研究手法やそのウエイトについては、研究テーマの設定と関連づけて柔軟に対応します。例えば、

@ 火山を対象に、本格的に野外調査をしたい人
A 野外調査よりも、どちらかといえば室内での作業(実験や化学分析など)が好きな人
B 室内実験や火成岩の解析で得た情報をもとに、パソコンを使って現象を数値的に記述したい人
C 野外調査・室内実験・数値計算などを含む、幅広い手法を駆使しながら現象を追求したい人

など、皆さんの希望や特性(長所)に合わせて対応します。


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