研究の目的と背景

アラスカ

 私たち「陸水循環学研究室(Laboratory of Hydrology)」では,地球上の陸水(inland water)の循環や地形形成に果たす陸水の営力(水流による侵食・堆積)過程について、物理学的・化学的手法を用いた研究を行っています。研究は河川・湖沼などの地表水、地球上の淡水量のほぼ25%を占める地下水、そして後氷期の現在でも淡水量の75%を占める氷河などが対象です。内陸水圏(hydrosphere)に存在する淡水は、氷を含めて地球上の水の総量のわずか3%に過ぎませんが、内陸水圏の水循環は陸域の自然環境を成立させ、人類を生存させる基本となるものです。
 21世紀を迎え私たちを取り巻く水環境は、「地球温暖化による氷河の後退と海面上昇」、「森林火災・森林伐採に基づく大規模土砂災害の発生」、「土地開発による河川流出の変化や水質汚濁」など、今後も厳しい状況にあることを強く認識しておく必要があります。陸水循環の研究は、その基礎研究はもとより、このような環境問題や災害問題にも果敢に立ち向かっていく姿勢が必要です。

key word:湖沼・河川・地下水・氷河・流域・森林・環境

このページの先頭へ