A. 連動型巨大地震が発生して構造物が機能しない場合の北海道の想定は、釧路の海岸(千代の浦)で10.6m、桂恋で12.8mとなっています。釧路市街地ではありません。釧路市は北海道の想定津波に基づいて防災マップを作成していると思います。釧路市の昭和で3km程度海岸から内陸側であれば、最も警戒すべきは新釧路川をさかのぼって来る津波です。津波は10㎞以上も川をさかのぼる場合があります。津波発生時には、新釧路川から離れるように、さらに海岸から離れる方向に避難されることが賢明かと思います。高台が無くても距離が離れていれば津波が到達する可能性は少なくなります。良い機会ですので、防災マップをもう一度確認するとともに、市役所防災担当の方にも詳細をお聞きしてみては如何でしょうか。(地震観測研究分野・谷岡勇市郎)