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地震に関すること 火山に関すること 津波に関すること その他
質問と回答

Q4. 釧路平野の昭和(海から3km弱)に住んでいます。「500年間隔地震が起きた場合、釧路に14.8mの津波が来る可能性がある」という新聞記事を読みました。釧路市の津波防災マップでは津波は5mと記載されていますが、被害が拡大する恐れがあるのでしょうか?大津波の場合には防災マップは信用できるのでしょうか?近くに高台がまったく無い場合はどこへ避難したらよいのでしょうか?

A. 連動型巨大地震が発生して構造物が機能しない場合の北海道の想定は、釧路の海岸(千代の浦)で10.6m、桂恋で12.8mとなっています。釧路市街地ではありません。釧路市は北海道の想定津波に基づいて防災マップを作成していると思います。釧路市の昭和で3km程度海岸から内陸側であれば、最も警戒すべきは新釧路川をさかのぼって来る津波です。津波は10㎞以上も川をさかのぼる場合があります。津波発生時には、新釧路川から離れるように、さらに海岸から離れる方向に避難されることが賢明かと思います。高台が無くても距離が離れていれば津波が到達する可能性は少なくなります。良い機会ですので、防災マップをもう一度確認するとともに、市役所防災担当の方にも詳細をお聞きしてみては如何でしょうか。(地震観測研究分野・谷岡勇市郎)