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地震に関すること 火山に関すること 津波に関すること その他
質問と回答

Q15. 最近、留萌沖と伊豆諸島付近にある第二種地震空白域に警戒が必要と言っている人がいるようですが、実際にそれらの海域に第二種地震空白域があるのでしょうか?

A. 地震活動の空白域には2種類あります。大地震が起こり得る場所であるが近年の大地震の震源域となっていない空白域が第1種で、大地震の前にその震源域内の小さい地震の活動が低下して生じた地震活動の空白域が第2種です。

留萌沖では元々小さい地震があまり発生しないため第2種空白域か形成されているのかどうか判別することが非常に難しい場所です。一方、房総半島沖から八丈島沖にかけての日本海溝沿いでは、1990年以降地震活動度が低下しているという研究結果もあるので、第2種空白域の可能性があります。

ただし、自然の地震活動は大きな地震の前ではなくても増えたり減ったりを常時繰り返していますので、空白域が形成されたからといって必ず大きな地震に結びつくわけではありません。

なお、留萌沖や北海道北西沖で発生する可能性のある想定巨大地震による津波の被害予測は、北海道により実施されております。

(地震観測研究分野)