Q12. 「この土地で地しんが80年以内におこる」というのがありますが、それは科学的にけんしょうしているのでしょうか?それに言ってる人によってちがうのですがどうしてですか?

A. 日本のまわりでは、太平洋がわの海で大きな地しんが多くおきます。これは、プレートとよばれる固い岩の板が日本の下に入っていくときに、大きな力がかかるからです。

過去の歴史を調べると、このような地域では大きな地しんがくりかえし何回もおきていたことがわかっています。だいたい何年に一回おきたのかがわかるので、いちばん最近おきた地しんがいつおきたのかを調べると、次の地しんがすぐ起きそうかどうかがわかります。

しかし大きな問題は、同じ大きさの地しんがいつも同じ時間ごとに同じ場所で起きているわけではないことです。ときどき、予想よりもずっと大きな地しんがおきたり、次の地しんまでまだ時間があると思っていたのに予想より早くおきてしまったりすることがあります。
どのくらい予想よりずれることがあるのかをしっかり調べて、今よりもよく当たる予想ができるように、私たちは努力しています。(地震観測研究分野・山田卓司)