Q19. 8月14日の地震発生域とフォッサマグナを境にした地域分布が似ているように思いました。オホーツクプレートが大きく動くと、どのような影響があるのですか。 また、このように震源地と反対側の列島で広範囲に地震が起こるのは、 震源が深いことが関係していますか。

A. 今回の地震の震源はサハリンの東になります。地震の発生した深さは590㎞で非常に深いのが分かります。

この地震は北海道や千島列島の太平洋沖から下に沈み込んでいる太平洋プレートの中で発生した地震と考えられています。このような深い地震(深発地震)が沈み込んでいるプレートの中で発生すると沈み込むプレートに沿って伝播する地震波の減衰が小さいので、震源はオホーツク側にあるにもかかわらず、北海道太平洋沿岸の震度がオホーツク側の震度よりも大きくなります。このような現象は深い地震が発生した時にはいつも起こります。

(地震観測研究分野・谷岡勇市郎)