A. 実際に現在予測が可能になっている地震もあります。
例えば、「岩手県釜石沖の繰り返し地震」(http://www.aob.geophys.tohoku.ac.jp/~uchida/KM.html)です。M5程度の小さい地震ですが、非常に規則正しく発生するので次の地震の時期を予測することができます。
それから、大地震の後に気象庁から発表される「余震の見通し」(http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/aftershocks/mitoshi_aftershock.html)です。
気象庁では余震の発生確率を計算(http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/index_aftershock.html)して「余震の見通し」を発表しています。余震は、大森公式という「法則」にしたがって発生することが分かっているので予測が可能なのです。つまり、地震が発生する原因や法則を知ることができれば、おのずと予測も可能になるはずです。
このような考えに基づいて、現在、研究者は地震をより詳しく理解するための研究を地道に続けているので、時間はかかるかも知れませんが、予測可能な地震は徐々に増えて行くと思います。
(地震観測研究分野・勝俣 啓)