Q and Aのページに戻る

カテゴリー:

地震に関すること 火山に関すること 津波に関すること その他
質問と回答

Q33. 昔に聞いた話なのですが、札幌付近にも活断層があり、地震が発生した時に被害を受けるという話を聞いたことがありました。それは、いったいどれくらいの被害が予想されるのでしょうか?

A. 札幌市周辺では、地下に埋もれた活断層を探すため、さまざまな調査が行われていて、直下型地震を引き起こす活断層が隠れている可能性が高いことがわかっています。札幌市役所ではこれらの調査結果をまとめ、地震を起こす可能性のある活断層として、西から野幌断層、月寒断層、西札幌断層と3本の断層を想定しています。つまり、札幌市ほぼ全域が活断層の上に位置していることになります。

札幌市では、普段は揺れを感じるような地震は少ないのでついつい安心しがちですが、実際は大地震が襲う可能性が高い場所です。地層に残された液状化のあと調べると、過去に幾度も強い揺れに襲われたことがわかっています。自然災害はかならず繰り返します。現在でも、活断層の活動を示唆するような体に感じないような小さな地震は、たくさん発生しています。

想定されている断層で地震が発生すると、最大震度7をはじめ札幌市のほぼ全域を非常に強い揺れが襲うことになります。札幌市役所の想定結果によると、最悪のケースで死者8,234名、建物の全壊が33,611棟、火災314件のほか、地盤の弱い場所では液状化や地すべりの発生も予想されています。

札幌市役所では、地震に対する様々な対策を行っていますが、一番大切なのは市民の皆さんの日頃からの心がけです。屋内の家具の配置の見直し。固定、建物の耐震化等の対策で被害を大幅に減らすことができます。たとえば、部屋の家具の数を減らすことで、人的被害が大きく減ることがわかっています。寝室にたんすを置いている方は家具の配置を見直してみてください。会社の書類棚は壁に固定されていますか?お家の耐震性に不安のある方は区役所に相談してみてください。また、北海道で注意しなければならないのは、冬季の対策です。地震の揺れでは生き延びても、寒さで命を落としてしまう可能性があります。これらのことも念頭において、地域の特性にあわせた防災対策を検討していくことが必要です。

(地震観測研究分野・高橋浩晃)