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地震に関すること 火山に関すること 津波に関すること その他
質問と回答

Q47. 地震と言うものは、そもそも何のためにあるのですか?どこからきているのですか?

A. 地震は、力を逃がすために起きる現象で、地球表面が変動していることに原因があります。 地球は、マントルという粘性の高い物質を、プレートと呼ばれる薄くて固い十数枚の岩盤が覆っているものです。食べ物に例えると、水あめ(マントル)の上に薄いチョコレートの板(プレート)が載っているようなものです。そして、マントルはゆっくり変動しており、その動きにつられてプレートも動いています。 北海道周辺では、南東側から太平洋プレートが進んできています。その速度は、1年間でおよそ8 cm程度です。そして、オホーツクプレートに属する北海道を押しながら、太平洋プレートは北海道の下へ沈み込んでいます。すると、オホーツクプレートは南東側から押されながら、さらに下方向へ曲げられます。このときに生じる力が耐えられないくらい大きくなると、オホーツクプレートが上方向へはね返ったり(太平洋側の大地震)、プレート自体が割れたり(内陸地震)します。 地震が起きることにより、地球の表面は力のバランスを保っているのです。

(地震観測研究分野・山田卓司 2014年9月12日)