2019年度
理学部 地球惑星科学科3年前期
地球惑星科学実験II

地震計測実験

担当: 吉澤 和範
地球惑星科学科 地震学研究室

場所:理学部8-108 (実験室), 8-110 (地震観測室), 8-104 (情報端末室)
情報基盤センター南館200S(情報端末室)
時間:水曜13:00-16:15

目的  私たち日本人にとって,地震は身近な自然現象である.ひとたび地震が起これば,地面の上のあらゆるモノがゆれる.そのような地面の揺れを正確に記録するにはどうしたらよいであろうか?
 本実験では,地震計の原理やその仕組みについて学び,身近な素材だけを用いて簡単な地震計を作成する.それに加えて本物の地震計も用いて,自然地震を観測してみる.
 観測された地震波は,地球の内部を伝わることで,多くの反射などを含み,複雑な様相を呈する.このような地震波データを解析するための基礎も学ぶ.特に,最先端の研究での波形解析には,コンピュータと数値計算プログラミングに関する知識と技術が必要となることが多い.本実験では,全国の地震観測網で得られた波形記録も用いて,波形解析の基本と,その応用としての震源決定や震源メカニズム解析等の演習も行う.
目標 ・ 地震計の原理と仕組みを学ぶ.
・ 地震波形の見方と解析の方法を学ぶ.
・ コンピュータを用いた数値データ解析法の基礎を身に付ける.
・ データ解析の一つの応用として,自分で震源を決めてみる.
実験器材 ・ 簡易地震計作成用の各種素材(コイル,磁石等々)
・ 各種地震計
・ 安定化電源装置
・ データロガー
・ 観測用及び数値解析用コンピュータ
・ 無停電装置
  等々..
実験内容
課題1 簡易地震計の作成と地震観測
  • 地震計の原理と仕組みを学ぶ.
  • 簡易地震計と電子回路の作成.
  • 各種の地震計を利用し,自然地震を観測する.
課題2 地震波形記録の解析と震源決定
  • 地震波形記録の見方を学ぶ.
  • コンピュータを用いた地震波データ解析の基礎を学ぶ
  • 日本全国の観測網の記録を用いた震源位置及び震源メカニズム解の決定演習
  • 普段の雑微動記録を用いたスペクトル解析演習
成績評価

レポートと実験への参加状況を総合的に評価.

参加学生への連絡事項

●休講予定
 5/29, 7/10:学会出張のため休講.

●レポート〆切:
 第1回 6月5日
 最終レポート 8月上旬予定

●実験関係の資料集


実験に関する質問等は,吉澤(8-310号室)まで.