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赤潮と有毒種

 渦鞭毛藻類は赤潮の主要な原因生物のひとつである。渦鞭毛藻の赤潮は海洋においても淡水域においても知られており,水の色が茶色,赤褐色などに変色する。赤潮を形成する種類としては,ギムノディニウム属(Gymnodinium), ペリディニウム 属(Peridinium), ゴニオラックス属(Gonyaulax), ツノモ属(Ceratium), プロロケントルム属(Prorocentrum)などの属に所属するものが知られている。  また,ある種の渦鞭毛藻は有毒種として知られている。これらは生産する毒の種類,作用機作によって,大きく4つのグループに分けられる。第1番目は生産する毒によって魚介類に直接,生理障害をおこさせ死に到らせるタイプの毒である。他の3つは第1のグループとは異なり,毒をもった渦鞭毛藻を直接摂取した魚介類には影響を及ぼさないが,食物連鎖を介して毒化された魚介類を摂取した哺乳類を中毒させるような毒を生産する。それらは,麻痺性貝毒,下痢性貝毒,シガテラ毒の3タイプに分類される。このうち麻痺性貝毒は摂取量によっては人間を死に至らしめることがあり,世界中に広く分布している。わが国沿岸でも北日本を中心に広い範囲で出現しており,水産上の重要な問題となっている。この毒の原因生物としてはアレキサンドリウム属(Alexandrium)の種類が知られており,生産する毒の種類はサキシトキシン(saxitoxin),ゴニオトキシン(gonyautoxin),ネオサキシトキシン(neosaxitoxin)が知られている。 また,最近英虞湾などで渦鞭毛藻の一種が赤潮を形成し,真珠貝を弊死させる例が知られている。本種はHeterocapsa circularisquamaとして新種発表された。

赤潮種:左 Gymnodinium mikimotoi 右 Prorocentrum micans

いくつかの赤潮・有毒渦鞭毛藻を以下に示します(提供:福代康夫氏,東大アジアセンター)
●Gymnodinium catenatum

●Alexandrium tamarense (麻痺性貝毒原因種)
●Dinophysis fortii (下痢性貝毒原因種)
●Gymnodinium mikimotoi
●Gambierdiscus toxicus 
(シガテラ毒)


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