アメフラシ目 ゾウアメフラシ

ゾウアメフラシ(Aplysia gigantea)
 体長最大70cmに達する。ウミウシの仲間だが群をぬいて大きい。オーストラリア南西海岸、伊豆半島周辺で生息が確認されている。アメフラシの仲間はもともと二枚貝から進化してきたが貝殻は退化してしまって、この種では外套膜というところの中にちょびっとくっついているだけである。左端は口球神経節で1対の神経で脳と繋がっている。脳と一対の側神経節・足神経節の塊が、三角形を形成する。これらは結合組織で覆われて、個々の神経節の形状は確認しにくい。3角形の後端から1対の内蔵神経が発し、内蔵神経節に至る アメフラシの神経細胞には肉眼でも確認できるほど巨大なものがあり、実験によく用いられる。カンデルはアメフラシの神経系を用いて学習の神経基盤を明らかにし、ノーベル賞を受賞した。

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