岩石学・火山学研究グループ
我々の研究キーワードは、マグマと火山です。
火成岩の中には、マグマの発生・移動・進化・噴出・堆積といった様々な情報が記録されています。
我々は、野外調査にでかけ試料を採集し、顕微鏡や精密分析機器を使ってそれらの情報を精密かつ丹念に収集し、上部マントルでのマグマの発生、マグマの上昇・運搬、火山直下でのマグマの挙動、また火山の分布やマグマ化学組成の時間的空間的変化から火山とプレートの挙動の関係など、マグマ・火山噴火に関する様々な研究に取り組んでいます。
地球化学研究グループ
地球化学グループは、同位体を中心とした最先端の化学トレーサーを主要ツールとして、地球惑星科学の広範な領域を対象に研究を進めています。
具体的に列挙すると、宇宙化学、惑星化学、火山化学、海洋化学、大気化学、環境化学、生物地球化学、古環境学などが挙げられ、地球惑星科学にとどまらず、周辺領域も含めた多くの領域が研究対象となっています。またその研究対象が、 日々拡大・進化し続けているのも、地球化学グループの大きな特徴です。
地球惑星物質学研究グループ
地球や惑星の様々な現象も、元をただせばそれらを構成するミクロな物質(鉱物)の性質に帰着します。従って地球や惑星を構成する鉱物を原子レベルでとらえそれら鉱物の諸性質を明らかにすることは地球惑星科学の最も基本となることです。
本研究グループはそうした鉱物のミクロな解明を通じて、地球・惑星の諸現象を解き明かすことへの貢献をめざしています。
地球生物圏変動学研究グループ
地球と生物が影響し合って、地球表層の生命圏は激しく変化しています。人間活動が生命圏に与える影響も増大の一途をたどっています。地球の生命圏はどのように変化してきたのだろうか?生命圏はこれからどうなるのだろうか?
私たちの研究グループでは、「有機地球化学」・「生物地球化学」・「堆積科学」を基礎にして、地球システムとその進化に関する研究を進めています。
ジオテクトニクス研究グループ
ジオテクトニクスグループでは,地球表層部(地殻・上部マントル)を構成している堆積岩,火成岩および変成岩の解析を通して,地球表層部の進化過程(テクトニクス)を研究しています。
今日、プレートテクトニクス理論により、地球表層部で激しい変動が生じている場所(変動帯)はプレート境界であることが分かっており、現在および過去のプレート境界過程を研究することにより、地球表層部の進化過程を明らかにすることが出来ます。
具体的には、典型的なプレート収束境界である日本列島のテクトニクスのほか、発散境界(中央海嶺)で形成される海洋地殻の形成過程について、陸上および深海底から得られた岩石を対象に研究しています。写真は深海底掘削により得られた海洋地殻を構成する岩石(斑れい岩)の偏光顕微鏡写真(クロスニコル)です。