細胞間コミュニケーションの特集号がJPRより発行されました(表紙に注目)

日本植物学会が発行する国際学術誌Journal of Plant Researchの1月号 (2015)が発行されました。この号は、原形質連絡による細胞間コミュニケーションの多様性や進化、あるいは長距離輸送やこれらコミュニケーションシグナルの数理モデル解析などの総説6編が掲載されています。

Plasmodesmata: Function and Diversity in Plant Intercellular Communication”というタイトルで私の方で取りまとめさせていただきました。またこの号の表紙は、当研究室を修了した北川博士による光るヒメツリガネゴケ(1細胞だけが蛍光タンパク質Dendraの光変換により赤色にマークされています)です。

植物の全ての細胞は、原形質連絡で1つながりになっていると言われています。それにしても、このような細胞間のコミュニケーションは隣同士の細胞でどのように制御され、またその情報が個体全体でどのように統制されているのでしょうか。自然が作り出したしくみは、とても奥深くまだまだ謎だらけです。

赤色のDendraの移動を時々刻々、追跡することができる

赤色のDendraの移動を時々刻々、追跡することができる