研究室日記



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2018年度イベント

2月5日
卒業研究発表会

修論発表会の翌日、地球惑星科学科の卒業研究発表会が行われました。
というわけで、今年度卒業を目指す1Gのみなさんを取材しました。


秋山くん:「支笏巨大噴火のマグマ含水量の測定」

かなりの数の両面研磨薄片を製作しFT-IR分析を行なっていました。


西山くん:「マグマの脱ガスシミュレーション」
マグマ中の水や二酸化炭素の挙動について考察した模様です。


田次くん:「南西北海道、第四紀狩場火山群の地質学的・岩石学的研究」

ヒグマに遭遇しながらのフィールドワーク、お疲れ様でした。


上野くん:「北海道東部、摩周火山の1000年前のMa-b噴火の火山地質学的研究:特に噴火様式の変化について」
摩周の最も新しい噴火について詳細に調べました。聴衆が多いですね〜


田中くん:「流紋岩質マグマにおける気相からの鉱物晶出実験」
実験手法を確立し、クリストバル石の晶出実験に成功したようです。


大岩くん:「八丈島西山火山の岩石学的研究」
全岩化学組成からマグマプロセスの時間変化を追跡しました。


鈴木くん:「菫青石含有礫を噴出する珪長質火山の研究」
安達火山の、ちょっと変わった石について研究したようです。


結果、、、みんな卒業できるみたいです!?

卒業研究お疲れ様でした!!









2月4日

修士研究発表会
みなさんこんにちは。D1の谷内です。

先日、地惑システム科学講座の修士研究発表会が行われました。
1Gからは松尾さんと榎枝くんの2名が発表しました!

まずは松尾さん。タイトルは「南西北海道、ニセコヌプリ火山群の完新世噴火履歴の解明:イワオヌプリ火山の火山地質学的研究」

大講堂のビッグスクリーンなので、かなりの迫力です、、、


そして榎枝くん。タイトルは 「北海道中央部、後期中新世-前期更新世、滝川-暑寒別火山地域の岩石学的研究:島弧会合部におけるエピソディックな火成活動の成因について」

表紙には研究対象火山が写っていますね!

そして!


松尾さんが修士論文優秀賞を受賞しました(祝!

おめでとう!!
2人とも、修士研究お疲れ様でした〜





1月28日

卒業・修了間近・・・

来週の卒論・修論発表会を控え,学部4年生と修士2年生は日夜作業中です.
今回はそんなみなさんのレポートです.


まずは4年生部屋を覗いてみましょう・・・



黙々と作業中のT君とO君.振り向いてもくれない,,,



こちらはマグマ溜まりの数値シミュレーションを行っているN君.
順調に卒業論文を書き進めている模様です.


ソファーには,くつろぎタイムのS君が・・・集中して作業するために,休憩も大事だよね!



そして,卒論をほぼ書き終えたというU君.なぜか立ちながら作業をしています.


続いて,実験室を覗いてみましょう.



A君とT君は,いつも実験室で作業しています.


よくよく見ると,T君は必死にテスト勉強中でした,,,


そして,最後に10階の大学院生室.M2の2人は今日,最後のゼミ発表です.



笑顔のE君.なんと,昨日からずっと居る様子です(現在15:30).頑張れ!


そして最後はイワオヌプリの火山地質を研究するMさん.
さすが,スライドには柱状図が見えますね〜




発表会は下記の日程で行われます.ぜひ発表を聴きにお越しください.
卒業研究発表会:2月5日(火曜日) 10:30から15:30 @理学部ロビー
修士研究発表会:2月4日(月曜日) 9:00から15:30 @理学部大講堂





11月中旬
熊本市繁華街にて

くまモンさんの様子がおかしい・・・



合掌・・・(-人-)



11月03日
紅葉シーズン

この日は紅葉まっさかりでした.土曜日で天気も良く,北大構内には大勢の人がいます.



みなさんパシャパシャ撮っています




そのころ,ひっそりとタイヤ交換していたのはEさんでした







9月17日〜21日
野外巡検@東北

9月17日-21日 野外巡検@東北 学部3年生向けの授業「野外巡検」が1Gの栗谷准教授と3Gの山本准教授の引率で行われました。私(谷内)もTAとして参加させていただきました。

この巡検、毎年行き先が変わっており、私の知る限り、
2014年→沖縄・サンゴ礁と石灰岩ツアー(私が学部3年の時)
2015年→北海道・道東の火山や堆積岩ツアー
2016年→東北地方・地震/火山/鉱山ツアー
2017年→北海道・中央〜東部火山ツアー
と、日本全国様々な所に出かけています。今年は東北地方でした。テーマは地震・震災遺構・鉱山・活火山・マントル地殻ゼノリスといったところでしょうか。


石巻市/日和山公園

日和山公園には震災前の写真が展示されている


鹿角市/尾去沢鉱山跡
西暦708年から開発が進められていた東北随一の鉱山。銅や金が採掘されたものの、1978年に閉山。坑道は800 km以上に渡って掘られた。見学できるのは坑道のごくごく一部だが、余りの規模に驚きを隠せない。


鹿角市/尾去沢鉱山跡

近代化されてから、鉱石はトロッコに乗せて運搬された。坑内には当時の雰囲気が伝わる展示が多数ある。


仙北市/玉川温泉

秋田焼山の地熱地帯。時間切れで玉川温泉には入浴できず、、、残念!いつかリベンジしたい。


秋田・岩手県境/秋田駒ヶ岳

中川先生が大昔(学位取得前)に、そして最近だと金井さん(2017年度・当研究室で修士号取得)が研究していた火山。カルデラ、スコリア丘、溶岩流など様々な火山地形を観察した。何より、美しい山だった。


男岳から阿弥陀池に降りる。本州といえども、草木は色付き始めていた。


男鹿市/桜島

水中火山岩類の観察中。左側の玄武岩質溶岩へ右側の珪長質(流紋岩質?)マグマが貫入。学部生たちは思い思いに露頭に張り付く。


男鹿市/八望台

二の目潟を遠望。奥には戸賀湾が見える。


マントル・地殻のゼノリスを探し、見えない地球深部に想いを馳せる、、、参加者全員がマントルゼノリスの採取に成功しました。地球科学的には第一級の地だが、ここは地元の人々にとっても貴重な水源地となっている。



八望台にて目潟とマントルかんらん岩の熱い解説をする引率の山本先生。楽しいお話と楽しいお酒をありがとうござました!!



秋田駒ヶ岳で学生の指揮をとる栗谷先生。東北の良さを再認識することができました。ありがとうございました!


今回の参加者の中からも将来の岩石研究者が登場してくれれば、、、と願っております。




9月10日〜16日
大雪山調査

9月10日〜16日 大雪山調査

こんばんは。D1の谷内です。
昨年度より国立科学博物館PDのChris Conway博士と共同で、北海道内の火山である物を探しています。今回はそのブツを探しに大雪山の調査をしてきました。調査と言えど、さすがは大雪。毎日秋晴れの大雪山を1週間に渡り歩き回った日々は最高でした!!大雪山がメインフィールドだった石毛さん(2017年度・当研究室にて博士号取得)が羨まし過ぎます〜


黒岳7合目から1時間の急登に耐えると、そこには絶景が広がる。中央は御鉢平カルデラ (詳細はYasuda and Suzuki-Kamata, 2018, JVGR など)。



赤石沢と凌雲岳そして北鎮岳。表大雪を代表する景色。



ミクラ溶岩流。溶岩堤防や溶岩シワがよく発達。奥には白雲岳。



ミクラ沢溶岩流から望む北大雪の山々。武利(むうり)岳・武華(むか)山方面。



色づいたチングルマ。白い綿毛が美しい。



北大雪を代表する鋭鋒・愛別岳。一部は水蒸気噴火に伴うと思われる変質した堆積物に覆われるが、周辺では成層火山体内部がよく露出。背後には上川市街。



天人峡・羽衣の滝。御鉢平カルデラ起源の溶結凝灰岩が大きな落差を作り出す。



天人峡周辺にて。見事な柱状節理群。



十勝岳・ヌッカクシ火口(一般的には安政火口)。完新世の水蒸気噴火堆積物に覆われる。多くの噴出物は変質している。背後の山はH点(通称:上富良野岳)・上ホロカメットク山など。中央の斜面の紅葉が美しい。



上ホロカメットク山山頂から十勝岳をバックに記念写真。写真でもわかるように9月でもバッチリ日焼けするほど天気は良かった。



一緒に行ったChris博士。彼曰く、日本の日焼け止めクリームは効きが悪いとのこと、、、



上ホロ小屋と十勝火山。あまりにも天気が良く、山上で宿泊するためのテントやシュラフを持ってこなかったことを2人で後悔した。



三段山。火山体の浸食は激しく、三段山〜N点〜R点(大砲岩)の登山道は崩落のため通行止め。



迫力ある山容を見せる富良野岳。活動は10万年以上前に終了したとされている。


学部時代から7年以上歩き続けている大雪山。四季折々に素晴らしい景色を見せてくれます。これらの絶景は、石狩山地を除けば、そのほとんどは火山活動によって作られたものなのです。




8月19~9月01日
JKASP-2018 & アバチンスキー調査

こんにちは。D1の谷内です。
北海道大学は分野を問わず、伝統的に北方圏の研究を精力的に行っている大学ですが、私たちの研究室でも中川先生をはじめとして、長年に渡り多くの教員・院生そして卒業生が極東ロシア・千島〜カムチャツカ半島の研究に従事してきました。という訳で、今年も行ってきました!カムチャツカ半島!


1年ぶりのロシア。ウラジオストクには夕刻に到着。


まずは安着祝いの乾杯!元・北大サンゴ研のOさんも一緒です。


学会会場はロシア科学アカデミー極東支部の地震火山観測センターです。


この学会、口頭発表とポスター発表がありますが、、、ポスターのサイズがバラバラ!!一応指定はあるのですが、サイズはどうでも良いようです笑


学会途中には2日間のフィールドトリップが行われます。1日目はヘリコプター巡検、そして2日目は3火山(アバチンスキー、ゴレリー、ムトノフスキー)に別れての巡検でした。


ヘリコプタートリップ。まずはクスダチ火山に着陸


5つの複合カルデラからなる火山。


普通の火山岩だけでなくcumulateや地殻のゼノリスも多く見られる。これはちょっと小さいですが、、、


巡検はゴレリー火山を選択。火山も素晴らしいが、周辺に広がる氷河が関与していそうな地形にも感動。


こちらはゴレリーの山頂火口。高温の噴気が出ています。


下山時、格好を付ける榎枝くん。雲に隠れる奥の山はコリャークスキー火山。


という訳で、学会も終了。フェアウェルパーティーで踊り狂うJKASP参加者たち。


今回の学会で嬉しかったことの1つは、マグマ混合で著名なJohn Eichelberger博士と沢山話をすることができたこと!小さい学会なのに加えて宿も一緒だったのも幸運でした〜


という訳で、榎枝くんと山田くんは学会を終えて日本に帰り、私は早く帰りたいなと思いながらも、居残りでアバチンスキー調査へ、、、


アバチンスキーは、カムチャツカ半島の州都・ペトロパブロフスク=カムチャツキーにほど近い位置にある火山です。最近では1945年と1991年に噴火しています。アバチャ火山とも呼ばれ、マントルかんらん岩の産地としても有名です。日本人では金沢大学のグループが多くの研究をしています。 (詳細はArai, 2003; Ishimaru et al., 2007; Ishimaru and Arai, 2008; 2009 など参照)。


今年も始まったパラトゥンカ(カムチャツカ調査でのベース基地)での日々。今宵はサーモンのグリル焼きとウハー(魚入りスープ)です。もちろんビール・ウォッカと共に。


そして、半日かけて山小屋(アバチンスキー火山ベースキャンプ)着。とりあえず、酒を飲む。これがロシア式。

翌日は朝早く出発しアバチンスキー山頂往復の予定、、、寝る前、天気が悪いことが気になったけれども、とりあえず休む、、、




翌朝、期待通りの快晴!!でも!?様子がおかしい!?やっぱり山の上では雪が降っていた〜〜


おまけに風も強い。2時間ほど登り、ロシア人研究者も引き返しの判断、、、うーん、残念!


体力は有り余っているので、若者たちでラクダ山に行くことに、、、
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ラクダ山山頂。コリャークスキー火山をバックに記念写真。右2名は北大地震火山センターのR. T. 研究員とC. I. 院生。


山頂でビールを飲むのもロシア式。旨い!


下山したらシャシリーク(串刺しの肉)を焼く。これもロシア式。


そしてビール・ウォッカ・ワインを飲みまくる、、、う〜ん、最高!!
こうして、山小屋での日々は過ぎて行きました。
欲しい試料やメンテナンスしたい観測地点などがあっても、天気などのコンディションが悪いとなかなか接近できません。日本の調査だと数日粘ることによって何とかなる場合もありますが、やはり海外、特に僻地だと難しいと感じます。


という訳で、最後は魔法の乗り物に頼りました笑


今年もカムチャツカでは多くの方々にお世話になりました。毎年、貴重な経験をさせていただいております。高橋先生をはじめとして、皆様、本当にありがとうございました。


JKASP日本人メンバー


アバチンスキー火山調査メンバー



7月30~8月17日
シリーズ「自分の研究フィールド紹介リレー」(1)利尻火山

こんばんは。谷内です。

1Gの学生たちは、夏になると一斉に野外調査に出かけます。
という訳で、みんなに自分の調査風景を紹介していただきましょう。
とりあえず、私からということでお付き合いください。

北海道の夏は短く、特に標高の高い地域を満足に調査できるのは、7月〜9月といったところでしょうか。という訳で、私も盛夏に自分の研究フィールドである利尻島に調査に出かけて来ました。

利尻島は北海道北部にある離島です。新千歳 or 丘珠空港から飛行機か、稚内からフェリーで渡ります。もちろん学生はフェリーです笑

稚内を出発して1時間ちょっとで利尻島がよく見えて来るようになります。気持ちが高ぶる。


今年は山体に加えて山麓でのサンプリングも行いました。このような場所で調査を行なっています。
進路に悩んでいる3年生の皆さん、こんな景色の中での研究、どうでしょうか!?
山体南麓から利尻火山を眺める。右側の高まりは仙法師ポン山。スコリア丘です。




天皇皇后両陛下も訪れたオタトマリ沼より利尻火山を望む。
山体に刻まれている深い谷はヤムナイ沢。




山にも登ります。こちらは利尻山頂。




そして雄忠志内沢。この時期でも雪渓が残っています。このくらい雪渓が残っていると登りやすい反面、河床の露頭が見れないのが残念です。そういう意味では晩秋の調査が最適です。




沓形溶岩流の縄状構造。ハワイではいたるところで見られるそうですが、日本では比較的稀かもしれません、、、






6月29~7月1日
地質学実習(日高実習)
こんにちは。谷内です。

北大・地球惑星科学科では、地質学実習という授業があります。これは、半年かけて地質調査の基本技術と簡単な研究を実践するという授業ですが、その中で2泊3日で日高町の三号の沢(またの名は、サンゴの沢)のマッピングする実習があります。 私もTAとしてこの実習に出かけてきました。


こんな感じの小さな沢でマッピングします。

基本的には白亜紀・Middle Albianくらいの蝦夷層群が露出しています。

さてさて、基本的な対象物は蝦夷層群の砂岩泥岩互層やその上位のレキ岩なのですが、この沢、後背地がオフィオライトの露出する日高山脈だけあって転石が面白いのです!!かんらん岩・蛇紋岩・斑れい岩・閃緑岩・花崗岩・トロニエム岩・MME (Mafic Microgranular Enclave) などなど・・・沙流川沿いでは化石も出るし、ついヨダレが出てしまいそうな沢なのです!!

かんらん岩

トロニエム岩

MME

来年も機会があれば行きたいと思います!!




6月8~16日
火山人材育成PJ・ストロンボリ実習

こんにちは。谷内です。

次世代火山研究人材育成PJ (http://www.kazan-edu.jp) の実習で
イタリア国・ストロンボリ島に行ってきました。

マグマの研究を始めて4年目にしてついに生のマグマを観察。これには感動しました!!



マグマが吹き上がる。本場で見るストロンボリ式噴火!



2火口同時にマグマを吹くこともありました。

詳細は、2018年度ストロンボリ火山実習をご覧ください!




6月1~3日
大学祭

おはようございます。D1の谷内です。
野外調査続きで研究室日記の更新がすっかり疎かになってしまっておりました。


さて、ちょっと古いかもしれませんが6月くらいのネタから、、、

6月の初めには北大祭が行われました。メインは教養棟周辺で行われる楡陵祭ですが、理学部周辺では理学展が行われています。3年生が頑張って様々な展示を行っていました。





これらの試料は3年生たちが持ち寄ったものらしいです。
1Gミニ博物館よりも充実したコレクションかもしれない、、、汗



学祭最終日には、教養棟周辺で1万人の都ぞ弥生 (主催者発表) が行われています。
これは、北大の校歌 (永遠の幸) よりも遥かに有名であろう明治45年の恵迪寮寮歌「都ぞ弥生」を大合唱する、北大祭において最も由緒正しきイベントです。北大生としての血が騒ぎます。


この会場で、当研究室4年生で北大応援団員の三宅草一郎くんが大活躍していました!!

都ぞ弥生の大合唱。



右側が三宅くん。

来年の学祭には 、(研究費稼ぎのために) 1Gで何か出店しましょうか!?







5月08日
1Gミニ博物館

現在1Gでは,ミニ博物館の建設工事が行われています.

参加者がそれぞれ試料を持ち寄り,展示し始めました.




化石

どうやら,E枝さんがあちこちで採ってきているようです.



恐竜さんもいます.万一,2Gに行けなくても安心.




黒い布をめくると・・・
なんと地底にサバンナが!


まだ未完成です.少しずつ手を入れ,素敵な博物館していけると嬉しいです



<今後の課題>
照明の増設,平机の整理,展示台製作,火山岩以外の石の準備,地底の洞窟化・・・







4月27日
黄砂がすごい。







4月21日
あたたかくなってきました。










4月13日
3月の送別会の様子がUPされました。



4月2日
今年度もよろしくお願いいたします。



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